2020年2月上旬 アメリカのフロリダ州オーランドにあるNASA に行って来ましたので、レポートします。NASA はアメリカ航空宇宙局という政府機関で、スペースシャトルなどのロケットの発射や宇宙開発をしている組織です。オーランドにあるNASAは、打ち上げまでを担当します。因みに宇宙船との通信をしているヒューストンは、州違いのテキサス州にあり、こちらでは宇宙船の管制業務を行っています。今回行ったのは打ち上げ基地のあるオーランドのNASAです。
当日の気温は17度位だった気がします。小春日和みたいな気温でしょうか。暑すぎず過ごしやすかったと思います。
日中の服装は長袖Tシャツで上着は要らない感じでした。
場所はオーランド空港から東へ車で約1時間くらいの距離にあります。
朝は9時から入場したので、上にパーカーを羽織っていました。朝は涼しいです。でも向こうの人は暑がりなのでしょうか?結構Tシャツなどの薄着の人が多い気がしました。
オーランドは朝と昼の気温差が大きいので、旅行者は服装に悩まされますね。
入場
まずは入場券を購入し、パークインします。
入口手前ではセキュリティチェックが有ります。持っている荷物を検査します。東京ディズニーランドと同じ感じです。でもチョッピリこちらの方が厳しく感じました。(東洋人差別でしょうか?)手荷物検査が終わると、入場券をかざしてゲートを抜けます。(因みにこのチケットは中でもバスに乗る為に使いますので、無くさない様にと言われました。)
入場すると園内案内のリーフレットがあります。日本語版もありましたので、手に入れます。
エントランスゲートを抜けて左手に見えてくるのが、歴代の宇宙飛行士のミュージアムです。(HEROS&Legends)
ロケットガーデンからバス乗り場へ
その先には、ロケットが何本も生えている(w)お庭が見えてきます。(Rocket Garden)タケノコのようですねW。フロリダは地震がないのでロケットを立てておいても倒れる心配が無いそうです。じっくり見たいところですが、バスツアーが混む前に乗りたいので後回しにします。
こちらは帰りがけに見ることをお勧めします。
このロケットガーデンを過ぎると、国際宇宙ステーションの壁画と協力国の国旗が並んでいるオブジェがあります。国旗の並びは左からabc順のようですが、丁度日本の国旗がど真ん中で目立ちます。日本人にはフォトスポットですね。
そこを通り過ぎるとバス乗り場入口に辿り着きます。
バスのルートは、その日によって違うようです。ロケットの打ち上げが近かったりすると発射台のそばには近付けません。また、どのルートを通るのか決まっていないようなので、バスの座席は右側に乗るべきか、左側に乗るべきかよく分かりません。一応どちら側でも楽しめるようにはなっているみたいです。今回は左座席に座りました。
バスツアー
一度乗車すると、そのままバスを降りることなくおよそ40分位周遊します。
バスは地図の左下のビジターコンプレックスから一度セキュリティゲートを通過して、地図中央にあるスペースシャトル組立工場を目指します。ガイドの通りだと工場の手前の道を走るようだったので左座席を取りましたが、実際に走ったルートは工場の奥側の道だったので右座席の方がよく見えていました。↓こうしてみるとロケットの発射台がたくさんあるようですね。
こちらが組み立て工場です。アメリカで2番目に大きな建物だそうです。内部はロケットを立てるために吹き抜けになっています。
建物の右側に見える縦の黒い2本のラインはシャッターです。ロケットを建物から出すときに黒い部分が上まで開きます。シャッターが全部あくまでの所要時間は40分程度かかるそうです。(因みにこの写真は帰りのバスで撮影したものです。)
このロケット組立工場を見て、ロケットを発射台まで運ぶ台座を見て、その発射台まで運ぶ道を見て、実際の発射台を見ます。その後バスは終点のアポロサターンVセンターに到着します。
下の写真は組み立て工場から発射台までロケットを運ぶための道です。砂利になっていますが、確か地下8mほど砂利を敷いた上に2mほどのコンクリートで舗装し、さらにその上に2m砂利を敷いているといっていました。ロケットが重たいことと、ここの土地はほとんどが湿地帯のためこのようになっているんだと思います。
こちら↓が発射台です。発射台もロケットの形状に合わせて作り変えるとの事。だからスペースシャトルの時の発射台とは違う形になっているそうです。
アポロサターンVセンター
ここでは、ロケットの発射管制室の様子を見ることが出来ます。サターンVを打ち上げた時の管制室の様子を再現したシアターでビデオを見ます。管制室を8分の1スケールで再現した模型の上にモニターが数台あって、そこに発射までの映像が流れます。
面白かったのは、発射の瞬間の轟音と共にシアター後方の窓ガラスがビリビリと振動して臨場感を出していました。実際の打ち上げでもかなりの振動があるそうです。一度間近で見てみたいものです。
これが終わるといよいよサターンVロケット(実機)の展示ブースに移動します。
写真のように実物のサターンVが展示してありました。これは実際に打ち上げたサターンVのスペア機ということでした。(予備用にもう1台用意していたのですね)とにかく大きくて圧巻です!
天井には歴代のロケットのマークのような物が吊り下げられていました。それぞれ搭乗した宇宙飛行士の名前が書いてありました。でも、初めて月に降り立ったアポロ11号だけは名前が書いてありません。理由を聞いたのですが、忘れてしまいました。(みんなで頑張ったから?だったかな。)
(あと13号は深刻なトラブルがあって宇宙から帰還できない恐れがありましたが、NASAの努力の甲斐があって、無事に生還できました。この話は何度か映画にもなっていますね。)
更に奥まで進むと月着陸船の展示と、地球に戻ってきた司令船の展示がありました。そして歴代の宇宙服の展示や触れる月の石の展示があります。
触れる月の石は黒くて表面がツルツルしていました。(写真撮り忘れました。)
下は触れない展示用の月の石です。
この後は、再びバスに乗って20分位?掛けて最初バスに乗った場所に戻ります。
スペースシャトル
次はいよいよスペースシャトルの展示です。
スペースシャトルはここフロリダで、全部で7機造られました。そのうち2機は訓練用や試験用で、残りの5機が打ち上げられました。その5機のうち2機は失敗して爆発、残り3機が宇宙に飛びました。1機はここフロリダに展示され、もう1機はワシントンのスミソニアン博物館にあります。
今は運行を終えたスペースシャトルですが、元々この機体は貨物運搬用の機体でした。現在完成して宇宙に浮いている国際宇宙ステーションを造るための機材運搬目的で、再利用可能な宇宙船として開発されました。
建物に入ると、この機体の開発話の映画を見てからシャトルの展示ブースに進みます。
↓こういう模型をいくつも作って試作したそうです。
スペースシャトルは頭の部分が3階建になっていて、一番上が操縦室、真ん中が居住区、一番下が乗り込み口などがあるスペースと言っていました。アトランティスと書いてある下の黒丸部分が搭乗口です。
シャトルの胴体の部分は1番体積をしめていますが、まさにココが荷物を載せるためのスペースです。
↓後ろのブースター部分。 迫力がありますね。
この先には、国際宇宙ステーションの通路の体験ブースやスペースシャトルが地球に帰還する際の滑空角度を滑り台にしたものや、実際のロケット打ち上げの様子を宇宙飛行士目線で体験できるアトラクションがありました。
下は宇宙望遠鏡。スペースシャトルで運びました。
↓船外活動の宇宙服と装備
↓スペースシャトルの帰還時の滑空角度が再現された滑り台。結構急でした。大人も体験できます。
↓国際宇宙ステーションの模型。狭い通路を体験できます。これも大人可です。
↓スペースシャトルのタイヤ。
この他、カメラ撮影できませんでしたが、まるでディズニーランドのスターツアーズのような体験型のアトラクションがありました。スペースシャトルで宇宙に打ち上げられる瞬間の体験ができる乗り物です。打ち上げられてから、宇宙空間で浮いたような感じが楽しめます。これは絶対に乗るべきです!お勧めです。
まとめ
フロリダはディズニーだけじゃない!NASAもかなり楽しめます。
一度は行ってみる価値ありです。
行く前には「宇宙兄弟」や「アポロ13」の映画を見てから行くともっと楽しめます。
あとお土産ショップには宇宙食も売っていました。(あまりおいしくはありませんでしたが。)
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