正月の七草の「7つの草」とは何かな?なぜ食べる?を調べました。

明けましておめでとうございますの後、1週間経ちますと1/7になります。カレンダーの暦欄には七草と書いてあります。そう、日本人なら七草がゆを食べる日です(本当!?)。ちなみに私はあまり好きではありません。そんなものよりコーンポタージュスープを飲んだ方がずっと美味しいと思っています(笑)。

やっぱりコーンポタージュ

昭和の時代位までの昔の人(?)は七草がゆを食べたりして過ごしたと思いますが、現代人は一体どのくらいの人が食べているんでしょうね。特に若い人は七草がゆなんて食べない人がほとんどだと思います。でも、日本に古くから伝わる風習の一つなので、例え食べなくても知識として知っておきても損はないと思います。どんな草をおかゆに入れて食べていたのか調べてみました。

そもそもなぜ七草粥を食べる様になったのでしょうか?

でもそもそもなぜ七草粥を食べる様になったのか調べてみました。すると、いくつかの説はある様ですが、どうやら元々は古代中国からの風習が伝わってきて今の七草粥になった様です。

始まりは全漢時代の中国

前漢の時代の占いが始まりだというのですから、つまりは紀元前206年-8年の話です。歴史がありますね。

1月1日を鶏、1月2日を犬、1月3日を猪、1月4日を羊、1月5日を牛、1月6日を馬、1月7日を人、1月8日を穀 として占いをしてその年の運勢を占ったと考えられています。

そして唐の時代には7つの草や野菜を混ぜた汁物を食べて無病息災を願った様です。この汁物を「七種菜羹」(ななしゅさいのかん)と言いました。そして当時1月7日に官吏の昇進を決めていたことで、その日の朝にこの汁物を食べて立身出世を願ったとも言われています。

いつ頃から日本へ伝わったのか

この風習が日本に伝わったのは奈良時代と言われています。元々日本では年頭に「若菜摘み」という若菜を食べる風習がありました。

百人一首にある光孝天皇(830~887年)の歌でもこの風習は知られています。

”君がため 春の野に出でて 若菜つむ わが衣手に 雪は降りつつ”

訳:君のために春の野で若菜を摘んでいると、着物の袖に雪が舞い降りてきた。


 

また、1月15日に7種類の穀物(米・粟・稗・黍・ミノ・胡麻・小豆)でおかゆを作る七種がゆの風習もあって、これらの風習が平安時代頃、交じり合って現代の七草粥の基となった様です。

そして決定打は江戸時代に制定された「人日(じんじつ)の節句」。元々は前漢時代の占いの人の日(1月7日)に由来し、宮廷で行われていた1年の節目となる節句のお祝いでした。(ちなみにあと4つの節句があり、「桃の節句」「端午の節句」「七夕の節句」「重陽の節句」と合わせて5節句と言われています。)この正式な節句の制定により、「人日の節句」に七草粥を食べる風習が人々に定着してきたのです。

あと、1月7日は幕内(1月1日〜1月7日)の最終日。お正月にご馳走を食べ過ぎて疲れた胃腸を休めたり、修復したりする効果も期待してのことだったと思います。

七草の種類とは何でしょうか?

では、七草の種類とは、一体どんな種類の草が入っているのでしょうか?

  1. せり【芹】
  2. なずな 【薺】
  3. ごぎょう 【御形】
  4. はこべら 【繁縷】
  5. ほとけのざ 【仏の座】
  6. すずな 【菘】
  7. すずしろ 【蘿蔔】

この順番で覚えると覚え易いみたいですよ。

七草それぞれの効能や意味は?

では順番にそれぞれの草の詳細を見てみましょう。

1.せり【芹】

☆効能☆

食欲増進、整腸作用、解熱作用、降圧作用など。

☆意味☆

せり(競り)勝つの意味

2.なずな【薺】

☆効能☆

解熱作用、利尿作用、目の充血や痛み、腹痛、便秘など。

☆意味☆

ペンペン草のことで、冬季の貴重な食料でもあった。また、虫除けのまじないや子供の遊び道具でもあり、身近なものだった。

3.ごぎょう【御形】

☆効能☆

咳止め、痰の薬として良いとされる。

☆意味☆

別名ハハコグサ。おぎょうとも言う。キク科の植物。

4.はこべら【繁縷】

☆効能☆

止血、利尿作用、鎮痛作用、歯槽膿漏の予防薬。歯磨き粉としても使われていた。

☆意味☆

繁栄がはびこる。

5.ほとけのざ【仏の座】

☆効能☆

食欲増進、歯痛、胃を健康にする。

☆意味☆

仏の安座

6.すずな【菘】

☆効能☆

胃腸を整える。消化を促進。

☆意味☆

カブのこと。神様を呼ぶ鈴。

7.すずしろ【蘿蔔】

☆効能☆

風邪予防。美肌効果。

☆意味☆

大根のこと。大根=汚れのない潔白。

まとめ

これらは春の七草と呼ばれ、この時期に取れる体に良いとされる草などを昔の人達が上手く食事に取り入れて、健康に気をつけていた習慣でした。

また、同じように秋の七草というものもあるようです。こちらはまた後で調べておきたいと思います。

日本人として知っておきたい豆知識でした。

調べておきながら何ですが、私はきっと来年になると忘れてしまうので、またこれを見返して思い出すことと思います。(笑)

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