お通夜と葬式の違い、焼香のやり方を調べてみました。

 

 

訃報が入り、急遽通夜と告別式(葬式)に行かなければならなくなりました。あまり経験のないことなので、どうすれば良いのか急いで調べてみました。

 

まず通夜と告別式の違いは?お焼香のやり方は?などそもそも基本的なところから何もわからないので、慌てて調べました。


 

最初の受付で渡す御霊前などは、袋がよれないように袱紗(ふくさ)に包んで持っていくのが大人のマナーです。袱紗に不祝儀を入れる向きにも決まりがあります。

悲しみの場面では左開きになるように袋をしまいます。

 

お通夜とはどういうのも?(お通夜の一般常識)

お通夜の意味

お通夜とは、元々は「遺族や親近者が集まって、故人との最後の夜を過ごすお別れの時間」のことでした。夜通しでお線香を絶やさないようにあげて、故人を偲び過ごします。しかし最近では時代の流れでその様子も少し変わってきました。仕事が終わってからお通夜に駆けつける人がいたり(つまり途中から参加)、ご近所さんでお通夜だけ参列したりする方など多様な時代になりました。

通常、故人が亡くなった日を1日目とすると、1日目は葬儀の打ち合わせや準備の日、2日目はお通夜の日、3日目は告別式、火葬の日となりますが、故人がお亡くなりになってからいつまでに葬式をやらなければならないという決まりはありません。最近では、暦がどうだとか、火葬場の手配が出来なかったり、家族が海外で帰国に時間が掛かったりなどといった多様な理由で、1週間後に葬儀を行う事も珍しくなくなりました。

なお、一般的に暦で「友引」「仏滅」の日は避けることが多いです。「友引」は友を引くので道連れにあの世へ連れて行かないように、「仏滅」は縁起が悪いからとの謂れによるものです。(因みに火葬場は友引は休みが多いです)

しかし、よく考えてみてください。実はこの「友引」や「仏滅」と言った暦は「六曜」と呼ぶもので、古代中国で生まれたものです。仏教はというと、古代インドから伝来したものです。つまり両者は関連性のないもので、暦が何であろうが実は仏教的には関係ありません。

 

お通夜の時間と流れ

お通夜の通常の開始時間は18時〜19時位に始まります。受付開始はその1時間前位が一般的とされています。

まず遺族や親族が開始時間の1時間前位に控室に集まります。そして弔問客を迎える準備をします。弔問客はおよそ開始時間の15分程度前に集まってきます。だから遺族や親族は15分前には会場に着席して待っています。

時間になって僧侶が来たらお通夜が始まります。まず僧侶が10分〜15分程度の読経をします。その後、お焼香になります。

お焼香の順番は、1.遺族 2.親族 3.一般の弔問客 となります。

お焼香が終わった後、僧侶の法話がある場合もあるようです。法話がない場合は読経を終えた後に僧侶が退場すると、式としてのお通夜は終了です。

その後「通夜振る舞い」が有ります。これは弔問客へのお礼のおもてなしと故人に対する供養の意味があります。こちらは時間にして1、2時間程です。弔問客のマナーとしては、あまり長居をしないことです。

お焼香の作法(仏教・神道・その他)

お焼香は作法があります。普段からはやる機会がないので、一度この場でそのやり方をチェックしておきましょう。

お焼香のやり方

実はお焼香も宗派によってやり方や回数が違うものなのですが、ここでは一般的なやり方を記します。(だから弔問客のやり方がちょっとずつ違っていても間違えでは無いのです。)

まずは仏教からです。
□抹香の場合
  1. 焼香台の少し手前で遺族と僧侶に一礼する。
  2. 焼香台の前に進み一礼する。
  3. 数珠を左手に掛ける。
  4. 右手で抹香を摘んで額におしいだく。(額におしいだかない宗派もあり)
  5. 抹香を静かに香炉の炭の上に焚べる。(真言宗や日蓮宗は通常3回繰り返す)
  6. 合掌後、少し下がって遺族に一礼して席に戻る。
□お線香の場合
  1. 焼香台の少し手前で遺族と僧侶に一礼する。
  2. 焼香台の前に進み一礼する。
  3. 数珠を左手に掛ける。
  4. ロウソクで線香に火をつけ、香炉をたてる。(本数は通常1本)火は手で扇いで消す。
  5. 線香を立てたら合掌。
  6. 遺族に一礼して席に戻る。

 

 

次に神道の場合です。
□玉串を捧げる方法です
  1. 神官に一礼して玉串を受け取る。
  2. 右手は上から枝を持ち、左手は下から葉先を支えるように横向きで持つ。
  3. 玉串台の前まで進み、一礼する。
  4. 枝の根元が自分側(手前)に縦になるように時計回りに90度回す。
  5. 左右の手を一度持ち替える。
  6. 更に時計回りで180度回し、自分側に向いていた根元を祭壇に向け玉串台に捧げる。
  7. 数歩退いて、2回深く礼をする。
  8. 2回しのび手(音をたてない拍手)を打ち、再び深く1礼する。
  9. 神官と遺族に礼をして席に戻る。
献花の場合です。

無宗教の場合やTVでは芸能人のお別れの会などでみる作法です。

□献花の方法
  1. 花が右側に来るように両手で受け取る。
  2. 遺影に向かって一礼する。
  3. 根元が祭壇に向くように献花台に置く。
  4. 深く一礼する。
  5. 聖職者や遺族に一礼して終える。

 

告別式とはどういうもの?

告別式は、つまり火葬前の最後のお別れ会です。普通の参列者は、この告別式にだけ出席することが一般的です。その時刻は火葬場の予約時間から逆算して決められるのが一般的で、多くの場合午前中に始まります。

告別式の流れ

□受付

遺族や親族の方は、告別式の1時間以上前に会場に着き、一般参列者の到着を待ちます。

参列者は開始時間の30分前から受付が始まるので、その時間に合わせて参列します。受付を済ませてから着席します。席は、祭壇に向かって右側に親族が座り、左側にそれ以外の参列者が座るのが一般的です。

□開会の宣言

司会の方が葬儀・告別式の開始を告げ、その後僧侶が入場します。

□読経開始

僧侶が読経します。(途中、弔辞や弔電の奉読が入る事もあります。)

□焼香開始

喪主、遺族、親族、一般参列者の順に焼香を行います。(読経は続いています。)

□喪主の挨拶

喪主が参列に対する感謝の謝辞や故人への思いを語ったりします。

□閉式のことば

司会者の方が閉式を宣言します。

この後、故人との最後の別れとなり、棺に花や思い出の品を入れます。

棺を遺族が数人で霊柩車に載せます。

その後参列者で霊柩車の出発をお見送りします。

火葬場へは行くの?

告別式が終わると、火葬場へ出棺されます。火葬場へ行く人は身内の方だけですので、一般の参列者の方は行く必要はありませんので、告別式終了とともに解散です。

まとめ

宗派等によってやり方の違いはあるけれど、一般常識の範囲内での葬儀のマナーについてまとめました。

作法も重要ではありますが、一番は何と言っても故人に対する思いや遺族に対するお悔やみの気持ちをしっかりと伝えることが大切です。そのことを忘れないように心がければ良いと思います。


 

 

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